今回の山旅は、車は使えない。
 急な計画で、当日の15時過ぎになって、
 行きの夜行バスと帰りのバスを予約すると言う始末。

 それでも何とか、予約が取れて、
 22:00頃、新宿西口のバスターミナルへと向かう。

 途中、登山者風の中高年を見かけたので、
 同じような計画で行く人もいるんだなぁ〜と思って、
 バスターミナルについてみると、
 「いるんだなぁ〜」なんてものではない。

 乗車待ちの登山者でバスターミナルは一杯だった。
 そこに渦巻いている熱気は、
 
マイルームで移動する優雅な車での旅では全く味わえないもの。

 

 列と列を縫うようにして、「さわやか信州号」の受付を見つけ、
 搭乗手続きを済ませる。

 案内されるままに、5番乗車口へ。
 狭苦しい席に座り込む。
 これで眠れるのか…。
 自分の経験した夜行の中では、
 庄内地方に向かう池袋発の夕陽号よりも狭い。
 夜行急行「能登」は天国。
 寝台特急に至っては、スイートルームの如し。

 

 隣の男性に、
 「廊下側は足が廊下に出せるので、こちらに足を出してもいいですよ」
 と声を掛けていただき、少しほっとする。

 バスは予定通り、10時半過ぎ出発した。
 が・・・隣の親切な男性に比べ、前の男性の横柄なこと・・・。
 何の断りもなく、椅子を思いっきり倒し、
 空いていた横の席も使って、だらしなく寝そべってしまった。

 いい年して、他人迷惑も考えられないのか…。
 年のころは、60前後。なにを学んで生きてきたのだろう。
 こんなことで、60ん歳ですなんて、臆面もなく言えるのだろうか…。

 何とか数時間の睡眠を得ることができたが、
 若干、前席の無神経のせいで膝を痛め気味…。