大池の畔に建つ山小屋を過ぎると雷鳥坂と言うだらだら登りが始まる。
 雲はいよいよ、青空を包み込み、変に明るさを持った薄雲が空を覆う。

 途中、白馬三山の一座、杓子岳が分厚い雲の合間から、姿を現した。
 また、雨が降るのだろうか…。


 

 やがて、小蓮華山を越え、いよいよ白馬の登りにかかる…。

 …と、どこからともなく雷の音が…や、やばい。
 ここではどうにも逃げようがない。

 背後で物凄い音がした…。
 お、落ちた……。

 その後何度か落ちたみたい…。
 この落雷で栂池のゴンドラが止まったと言うのは、下山後知ったこと。
 ニュースにもなったらしい。

 そんな時に最も危険な稜線上…こわいっすね。
 何となく、後続の人を待ってその後をくっついて歩く。
 ビビリなので…。

 森林限界超えた山での雷って、
 下界や低山のそれとは比較にならないほど怖い。
 周りに自分より高いものないわけだし…。

   

 しかし、びびっているうちに山頂着。
 案外あっけない。もちろん眺望はない。
 記念撮影だけでさっさと撤退。