それにしても、何とも優しい山容の山である。
 空の白さが…とまた言いたいところなんだけれども、
 思い返してみたら、青空の下の会津駒って見たことがない。

 前回も、晴れていたとは言え、春霞だったし…。
 それでも、あれはなんとか青空か…。

 

 草紅葉以外の木々も紅葉の盛り。
 針葉樹と笹の濃淡の緑の合間にポツポツと赤や黄が、散る様見事。

 

 登ってきた登山者が、

 「優しい山だな。メルヘンだよ、この山は。メルヘンの世界だ。」

 とはしゃいでいる。
 そう言われて見ると、確かにこの柔らかい彩りはメルヘンチックである。
 このどんよりとした白い空の写真ではそれは伝わらないと思うけれども、
 とっても、現実離れしたものがあるかもしれない。

 

 もう少し降ると広葉樹の紅葉が始まっている。
 見ごろは翌週か。