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飯綱山
[いいづなやま]/【妙高山とその周辺】
古来この山には食べることの出来る土、テングノムギメシと言うものが存在しており、これを近くの戸隠山同様修験道の山として知られたこの山に入った修験者、あるいは、天狗が食べていたことから、テングノムギメシの別名、飯砂が転じて飯綱山になったとされる。なお、テングノムギメシは細菌の一種と考えられている。ただ、残念ながら今日では、飯綱山には存在しない。

飯豊山
[いいでさん]/【飯豊山地】

飯を豊かに盛ったような山容であるから。他にも、説があるがこれが明解で、説得力がある。飯豊の「デ」は出を意味し、越後に最も張り出している山と言うのが真意と言う説もある。この場合の「飯」は何であるのかは不明。


池口岳
[いけぐちだけ]/【赤石山脈南部】

池口と言う地名が最初。大きな池の入り口のところに出来た集落を池口と言いそこから仰ぎ見ることが出来た山であるから。


生駒山
[いこまやま]/【生駒・金剛・和泉山地】
応神天皇の時代に百済王から献上された2頭の馬を放した場であることから命名された。

石鎚山
[いしづちやま]/【四国山地西部】
南洋系語で長老、長を示すチュチがツチになったもので、岩山の魁偉たるものの長(?)と言う意味でイワツチと呼ばれ、イワがイシとなって現在の名称となったのではないか、と言われている。

伊豆ヶ岳
[いずがたけ]/【関東山地】
山頂から伊豆の山並みが見えるといわれたことから名付けられた説、柚子の樹があったことに由来する説がある。

易老岳
[いろうだけ]/【赤石山脈南部】
石廊から転じたもの。山中に石の回廊のような場所があることから命名された。

岩菅山
[いわすげやま]/【苗場山・白根山・浅間山】
幕府に鷹を献じるための鷹巣があり、これを管理する巣守がいたことから、岩巣護山になり転じて、岩菅山になったと言う。



苗場山山頂湿原より岩菅山(11月初旬)


岩手山
[いわてさん]/【奥羽山脈北部】
岩手山の別名を岩鷲山[イワワシヤマ]と言う。共にガンシュと読むことが出来ることから双方に何らかの関係があるのだろう。ところで、イワワシは、イワハシと変えることも出来る。この読み方で、ふと思いつくのが岩梯山[イワハシヤマ]が転じてその名になった磐梯山である(詳しくは、磐梯山の由来を確認して欲しい)。磐梯山の場合は、峨々たる山容からその名がついたと言われるが、岩手山の[イワハシ]も似たような理由から、命名されたのではないだろうか。現に、東側から見るとゆったりとした山容の岩手山も西側から見ると岩稜が目に付くと言う。
(この山の由来は、あくまでも製作者の推測です。まだ、文献などで確かな情報は得ていません)

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