【に】

二王子岳
[におうじだけ]/【飯豊山地】
二王はよく山門の両脇に控えている伽藍守護の神仁王(様)と同じであり、この神を祀った事による。飯豊の前衛峰に当たることから、守護されるのは飯豊本山か。その他に、飯豊本山に祀った五王子のうち二番目の王子と言う意味であるとも言われる。寧ろ、こちらの方が、一般的か。

日本国
[にほんこく]/【朝日山地】
蘇我氏に殺害された崇峻天皇の第一皇子、蜂子皇子が出羽に逃れた際に、この山より、大和朝廷のほうを指し、「これより向こうが、日本国」と言ったことに由来する。蜂子皇子ではなく、日本武尊が言ったとの説もあるが、これより北に蜂子皇子に由来する伝説が多いことから、蜂子皇子説の方を採りたくなる。この他、江戸時代に将軍家に献上された鷹が見事だったので、将軍家に「この鷹の獲れた山を日本国とせよ」との言葉によるものであるという説もある。

二ノ塔
[にのとう]/【丹沢山地】
南麓にある横野と言う集落に唐子神社がある。この神社に祀られている唐子明神は唐から飛来した神様で、何時も南に伸びる山稜に一、二、三のご神灯をともした。二ノ塔は、この二のご神灯の「二の灯」が転化したものである。三ノ塔は「三の灯」の転化。

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