小島烏水著近藤信行編 |
『日本アルプス』 |
岩波文庫、1992年 |
我が国、近代登山の先駆者、小島烏水による名著。日本アルプスという言葉を世間に知らしめることとなった本(なお、欧州では、ずっと以前より、ウェストンによって日本アルプスと言う名は知られていた)。武田久吉博士によると他人の記録を拝借している部分なんかがあって、甚だ胡散臭い著書らしいけど、結構面白いんで、オススメ。山名は日本アルプス限定で少しだけ…載っている。ほんの参考の参考程度。 |
小暮理太郎著 |
『山の思い出』 |
平凡社、1999年
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髯っ面の小暮理太郎は実は、秩父登山の先駆者として知られた偉人なのだ。瑞牆山山麓にある金山山荘裏手の森の中に胸像があるんで興味のある人はどうぞ。少し解り難い場所だけど山荘の人に訊くと丁寧に教えてくれます。で、この本だけど、一部ではあるけれども、結構詳しく山名由来について述べられていて、役に立つ。一般向けの本で、これだけ山名について深く追求した本では最古の部類に入るかも。長い本だけど、オススメ。 |
深田久弥著 |
『日本百名山』 |
新潮社文庫、1978年
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小暮理太郎をとても尊敬していたらしく、山で小暮に会ったことをひどく喜んだと言う記述があるほか、山名由来も小暮説を多く引用している。なので、山名由来的には『山の思い出』を読んだあとでは、案外、得るものは少ない。逆に、この本読んでから、『山の思い出』を読むってのもありかも。 |
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『日本アルプスの登山と探検』 |
岩波文庫、2000年
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ウォルター・ウェストンと言えば、我が国近代登山の父。先駆者、偉人。立派な人…だけど、この本は、堅苦しいところが全然なくて、とても読みやすい。ユーモアに満ち満ちた文章なのだ。ちなみに、平凡社ライブラリーから別の翻訳者で出ているけど、個人的には近藤編がオススメ。 |
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『北アルプスを登る』 |
昭文社、2001年
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ただのガイドブックです…はい。でも、そんな趣旨の本であっても山名由来を積極的に紹介しているので◎。体裁もよくって解りやすいガイドブック→猛烈にお薦め。あ、でも、ここはガイドブック紹介のコーナーではないんですね。山名由来の資料としてはB級。間違っているものもあります…。と言っても、山名由来はホントは解んなくって、結局は胡散臭い資料に頼っていたりするんで、もしかすると、当たっているのかも…。 |
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『コンサイス日本山名辞典』 |
三省堂、1979年
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登山者のバイブル。虎の巻。だと思うんだけど、現在絶版。復活望む。ちなみに、地元の図書館にはやたら沢山あり、しかも滅多に貸し出し中にならないので個人的には困らない。でも、やっぱ家庭に一冊は欲しい本だよなぁ…笑。山名由来紹介は、ボチボチ。調べの付いたものだけ載せてあります、って感じ。 |
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『かながわの山
山名をたずねて』 |
かもめ文庫、1979年
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丹沢限定で半端なく詳しい山名由来を紹介してくれている本。都道府県別でこんな本が出ていれば…と思うけれども、なかなか買う人もあるまいと、諦める…。図書館から借りてきた本なので絶版かどうかは不明…だけど、たぶん絶版。見たことないし…。あったら幸い。是非是非、買って読むべき本→特に神奈川の岳人の皆々様方。 |
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週間「続日本百名山」 |
朝日新聞社、2002年
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週間「日本百名山」の続編。解説の欄に山名の由来が詳しく載せられているものもある。写真も多くて、結構、重宝。続々編もあればいいと思っていたら、今度は週間「花の百名山」だと。神保町の悠久堂に古本が山積みされている…フフフ。 |
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『会津百名山』 |
歴史春秋社 |
歴史春秋社は会津の郷土史関連の書物を出版している出版社。面白い本多し。この会津百名山は、百名山ブームをおちょくって…じゃなくて、百名山ブームにあやかって、出版したもの(と思われる)。よく探したなぁ、と思っていたら、峠、湿原の類まで入っている。どう言ったわけか、上の切れている写真多し。山名由来は少しだけ。「名山」なのに登山道無しの山が結構あるのが、会津らしいところ。範囲は、福島県西部全域。隣県を一切含まずに、福島に限定したあたり、町おこし、村おこしっぽさ全開で◎。 |
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『日本山岳ルーツ大辞典』 |
竹書房、1999 |
山はどこから来たか…じゃなくて、山名の由来はどこから来たかを県別に紹介。山、峠の類の山名由来を12,000も紹介している最強の参考文献である。しかし、簡潔な文章は時として、いい加減なものもあるので要注意。ほんとに調べたのか疑いたくなるような記述も。 |
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『富士山はなぜフジサンか』 |
山と渓谷社 |
副題に−私の日本山名探検−と掲げた山名由来探求書。考察も詳細でおもしろい。読み物の参考文献としては、出てくる山の数も圧倒的に多く、とても、参考になる。山名由来調査では欠かせない一冊。 |
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『北越雪譜』 |
岩波文庫、2002 |
北国の生活をリアルに描いた古典的名著。穢れなき白銀の世界の下の血みどろの暗き生活、伝説を紹介。古い文章ながら、とても読みやすい。山名由来は、ほんの少々。 |
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