【せ】

背(中)炙山
[せ(なか)あぶりやま]/【南会津・尾瀬】
西方に背中を向けているために陽に背中が焼かれるという山名。

節刀ヶ岳
[せっとうがたけ]/【富士山とその周辺】
ホオジロの地方名、セットウから命名されたもの。

セビオス岳
[せびおすだけ]/【南会津・尾瀬】
セビはセミが転じたもの。狭いところ、と言う意味。オスは御巣、即ち、鷹の巣のあったところということ。鷹の巣のある狭い場所と言う山名。

仙丈ヶ岳
[せんじょうがたけ]/【赤石山脈北部】

千畳もの広さのある広大なカールを抱えているため。木曽駒ヶ岳の千畳敷と同じ意味。他に千丈の高さのある山という説もある。


千頭星山
[せんとうぼしやま]/【赤石山脈北部】

山頂がコブだらけの山という意味。星は動物を意味し、沢山の動物が住んでいる山という説も聞いたことがある。後者の方が、説得力があって面白い。



甘利山山頂付近より千頭星山(12月上旬)


仙ノ倉山
[せんのくらやま]/【越後山脈】

センは滝、クラは岩を意味する。即ち、滝の多い岩山と言うこと。センについては、千丈もの高さのある、と言う解釈もある。しかし、少し高いとはいえ、似たような高さの谷川連峰の中で、この山を特別に高い山と認識していたのだろうか。前者の方が説得力はあるように思う。



苗場山山頂湿原より仙ノ倉岳(11月上旬)


千枚岳
[せんまいだけ]/【赤石山脈南部】

千枚もの棚田を抱えている山という意味。階段状になっていて、棚田のようになっていることからつけられた。


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