【す】

水晶岳
[すいしょうだけ]/【飛騨山脈北部】
この山で水晶が摂れたから。別称の黒岳はすぐ北の鷲羽岳、すぐ南の赤牛岳の赤い山肌に比べて、黒っぽいことから付けられたのだろう。



太郎平より水晶岳(8月上旬)


皇海山
[すかいさん]/【那須・日光】
笄(こうがい)の形に似ていることから、笄山と呼ばれたこともある。このコウガイに「皇海」の字を当て、「皇」をスメと読むことから、読み方をスカイに転じて現在の名前になった。

双六岳
[すごろくだけ]/【飛騨山脈北部】
双六川、双六谷の源にあるから。双六のそもそもの由来は、尻高橋の近くにある「盤の石」にある。この石は、昔、2人の鬼がここで双六をやっていたところ、夜が白々と明けてきたので、慌てて、双六のサイコロを川に捨てたが、盤は重くて川に捨てられなかったので、放置した、と言う伝説によるもの。即ち「盤の石」の盤は双六の盤を言い、ここから双六の名を付されるに至った。



双六小屋から弓折岳への稜線上より雲捲く双六岳(8月上旬)


守門岳
[すもんだけ]/【越後山脈】

巣守岳の別名があることからも解るように幕府か何かに献上するための鷹の巣を守る巣守衆がいたと考えられる。スは砂を意味し、門は寺の門などを意味する信仰の意味があるとの説もある。



浅草岳より守門岳(10月中旬)


摺古木山
[すりこぎやま]/【木曽山脈】

この山の山頂部が摺粉木を逆さまにしたような形をしていることから命名された。

-戻る-