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大源太山
[だいげんたさん]/【越後山脈】
新潟、長野方面の方言で四角い木材を意味するゲンタに由来する。なお、谷川連峰には、蓬峠北方約3kmに位置する標高1,598m峰と三国峠北方約3kmに位置する標高1,764m峰がある。なお、大源太キャニオンで知られるのは前者であり、名前の由来は同じものと思われる。

帝釈山
[たいしゃくさん]/【南会津・尾瀬】
帝釈天を祀っていることによる。別名、川衣山。

大博多山
[だいはたやま]/【南会津・尾瀬】
端田(ハダ)は、外れにある土地と言う意味。会津郡の外れにあったために名付けられた。

大無間山
[だいむげんさん]/【赤石山脈南部】
この山が仏教信仰の対象であったことから、仏教語である無間地獄の無間より命名された。また、井川の方言、眉間(むくん)が転訛したものとも言われている。


井川スキー場付近より大無間山(3月初旬)


平標山
[たいらっぴょうやま]/【越後山脈】
平らな山頂に、国境を示す標識があったことによる。

高尾山
[たかおさん]/【関東山地】
尾根が高いところで伸びているという意味。

高ボッチ山
[たかぼっちやま]/【筑摩山地】
ボッチ、ポッチは広いところにポツンとあると言う意味。一人ボッチなどが参考になるのだろうか。この山の場合は、ポツンと立っている高い山と言う意味。

田代山
[たしろやま]/【南会津・尾瀬】
山頂湿原を田代に見立てたことによる。苗場山と同じ意味。


川衣のキャンプ場より田代山(7月中旬)

立山
[たてやま]/【飛騨山脈北部】
神様のいる館の山と言う意味で、タチ山が転じて、立山になった。あるいは、高く聳立する様を言ったとも。隣の剱岳との関係で太刀山説もある。曰く、太刀山と剱岳が混同されたと言う。確かに、剱岳の名前の由来には、山頂から修行僧の置いていったものと思われる剱が見つかったこと(剱のような容の山だから修行僧もこの山に剱をおいたのだろう。剱の容に山名由来を求めるのは間違ってはいない)にあると言う。容では納得がいかないが、この剱がどっちの山から見つかったのか、混同されたと言うならば、不思議ではない。もっとも、その剱をみつけたのは陸軍測量部であると言う話を聞いたことがあったような…。



雷鳥坂付近より立山(5月初旬)


谷川岳
[たにがわだけ]/【越後山脈】
たくさんの谷や川の源頭を持つ谷川連峰の主峰と言う意味。



松ノ木沢の頭より谷川岳(4月下旬)


頼母木山
[たもぎやま]/【飯豊山地】
この山から出る川で魚を取る際にタモ網を使ったことに由来するのではないか、と言う憶測もあるが、あくまでも、憶測であって、本当のところは不明。

丹後山
[たんごやま]/【越後山脈】
タンとは台地のこと、ゴは高の意。高い台地と言うこと。

丹沢山
[たんざわやま]/【丹沢山地】
朝鮮の古語で谷を意味するタンと流れを意味する沢から名付けられたと言う説がある。この説によれば、丹沢山とは、即ち、「谷の山」の意味であると言う。平塚の西にある高麗山に象徴されるように神奈川は古代朝鮮からの帰化民族との結びつきが強い、と言うのは大きな根拠である。


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