さて、樹林帯をうねうねと登ること幾ばくか、
 薬師岳の見えるところにやってきた。
 山体が大きくて茫漠とした印象。
 迫力がないわけではないが、それ以上にゆったりとした優しさを感じる。
 自然に抱かれている気持ちよさがここにはある。

 田部重治が絶賛したようにこの山の高原様は天下一品。

 

 ここからは気持ちの良い登りとなる。
 そして、太郎平着。

 田部重治によって書かれた「太郎平小屋」の看板を発見。
 あまりバランスの良い文字じゃないな…。
 といいつつ、ミーハー根性でこの字の入った手拭を買う。

 

 さて…この太郎平、実は、眺めがすごく良い。
 水晶岳とか…。

 

 薬師岳そのものとか。

 

 …それにしても、ここは人が多いので、早々に撤退。
 山小屋も忙しそうだ。いいことだ。

 今日の宿泊地は薬師峠キャンプ場。
 大したこともせずに、陽のあるうちから睡眠。爆睡。