2003年は、なかなか梅雨が明けなかった。
 8月のはじめになってようやく梅雨があけたが、
 梅雨明け10日の天気も今ひとつ、すっきりしない予報だった。

 それでも、一応いい時期なので、上野を深夜に出る急行能登に乗って、
 薬師岳の登山口である折立を目指した。

 

 早朝富山着、折立行きのバスに乗りかえる。
 乗客の荷の小ささに若干戸惑う…。
 3,000m近い山に登るのに、丹沢か奥多摩にでもハイキングに行くような感じだ。

 考えてみれば、山小屋泊まりで薬師岳だけ行ってくるぶんには、
 奥多摩も薬師岳も荷物に大した違いがないってわけか…。

 去年、鷲羽岳に行ったときの自分も大した荷物持っていかなかったもんなぁ〜。
 しかし、山ってのは…
 
 …と埒の明かないことを考えている間に、折立着。
 
登山口でのそのそと準備して、いよいよ登山にかかる。
 同じバスで来た人の中では、堂々の最終発進。

 ここで今回の登山の計画を…。

 1日目 折立→薬師峠
 2日目 薬師峠→薬師岳→薬師峠
 3日目 薬師峠→黒部五郎岳→黒部五郎小屋
 4日目 黒部五郎小屋→鷲羽岳→双六小屋
 5日目 双六小屋→新穂高温泉

 なかなかゆったりとした計画で…。
 特に、2日目がひどいな…。
 多分、天辺踏むだけなら1日か、2日か削れると思うんだけど、
 多額の金払ってんだ、そんなとっとと帰れるか…。
 ヒマがあれば、山に入っているのは長いほうがいい。