山荘に着くと、早速手続きを済ませ、幕営地へ。
 山荘の手前の少し高くなっているところから、
 鹿島槍ヶ岳が少しだけ姿を見せたが、直ぐに隠れてしまった…。

 幕営地に着くと早速、テントを張って、昼飯を食って…

 あ・・・・・・やることなくなった・・・。ひま・・・。

 ぼーっと、目の前に広がる立山連峰を眺めてすごす。

 曇天に剱がグッサリ突き刺さり、なかなか抜けない・・・、
 が・・・、やがて、すっきり、全体が見えるようになる。
 それでも、南から時々雲が湧き、山々を覆い隠してしまう。

 そんな空のうつろいを眺めていたら夕飯時になった。

 

 夕飯と言っても、自分の場合は、インスタント、レトルト、即席…。
 食ったら寝るだけ・・・。

 ところが、この稜線にある幕営地、
 風除けが全くなくて、夜中中、風の音に悩まされることに…。

 その風に叩き起こされるように、3時頃外へ。
 いつの間にか雲はなくなっていて、
 月明かりが煌々と辺りを照らしている。

 そう言えば、テントの小さな窓から月が覗いて、眩しかった。
 月と夜闇に浮かぶ飛騨山脈のシルエットの美しさは、
 この世のものとは思えない幻想的な風景…。

 3時半頃ヘッドランプを装着し、いざ山頂へ。