12月29日―6:30。
 まだ薄暗い車の中で目を覚まし、
 曇った窓ガラスを擦ってみると、外は一面の銀世界…
 そして、なおも深々と雪は降り続けている。

 車の中でのこのこと冬山装備に身を包み、いざ出立。
 雪は一向にやむ気配を全く見せない。

 1時間少々歩いて、夜叉神峠。
 白峰三山の展望がいいので有名な場所だけれども、
 あいにくの天候で展望はない。

 

 明日に期待して、歩を次へと進める。
 2時間ほど歩いて、次の峠、杖付峠に至る。

 

 峠を二つ越え尚も進行をたんたんと続ける…。
 雪は尚も降り続け、山道はどんどん新雪に埋められていく。

 

 更に2時間歩き、苺平を過ぎると今宵の宿、南御室小屋はもう近い。

 (なんだか、淡々とした文章だけど、景色のないときは勘弁…)

 小屋着…。雪を払って、寝床を指示されるとあとはストーブを囲んでヌクヌクヌク。

  

 夕食は、雑煮…ふぅ〜、あったまるぅ〜。
 食事を終えてから、外に出てみると何時しか雪はやんでいた。
 天空を見上げると、一面の星空。
 明日の晴天を祈りつつ、
 新雪の上に暖かい灯りを落としている小屋の中に戻った。

 

 …そんで、睡眠…。