間もなく、山頂を辞し、鞍部に向かって下り始める。
 鞍部からは急な登りになる。
 降り登りのペースをほぼ同等に保ちつつ、
 淡々と急登をこなしていく。
 ふと仰ぎ見ると真っ青な空に優しい山肌がすっきりと浮いている。

 

 鑓ヶ岳とは言うものの、槍ヶ岳とは違って、
 割となだらかな山容をしている。
 槍という印象はこの山よりも白馬岳に似合う。

   

 そして、息を切らせて登りきって…再び山頂。