一通り見終わって、さっさとバス停に戻る。
 こんなに早くに見終わる人は他にいないのか、
 空のバスが1台待っていた。

 結局、客は自分ひとり。
 バスが出発してすぐに雨が降り出した。
 …で、この雨の勢いが半端じゃない。
 バケツをひっくり返したか、天から滝が降ってきたか…ってくらい。

 こんな降り方されたら堪らんなぁ…
 と思っているうちに宮之浦に戻ってきた。
 傘をさして…あ、ない。傘。

 やむを得ないので、目の前の観光センターに飛び込み、そのまま食事。
 さばの塩焼き定食を頂く。

 なんだよ…ってもんだけど、
 さばはこの辺の名産らしく、おいしく頂くことができた。

 雨は雷を伴って激しく降っていたけれどもやがて沈静化。

 14時前後からレンタカーを借りる予定だったので、
 少し早いけれども 、レンタカー屋へ。

 が、早すぎてまだ空いていないとのこと。
 ぼんやりと宮之浦の道端で時間を過ごす。

 やがて、「どうぞ」との連絡が入り、ようやく車上の人に。
 空は、まだまだ曇天で山は灰色の雲を纏っている。

 

 途中食料を調達して、宮之浦岳淀川登山口へ。
 もう16時を過ぎていたけれども、
 空は綺麗な青色を取り戻していた。

 今宵の宿、淀川小屋までは、コースタイム40分。
 途中、屋久島らしい木立を愉しみながら、5時前に淀川小屋着。

 

 適当にパンを齧って早々に就寝。
 夜、外に出てみると雲の合間に星がいくつかきらめいていた。

 晴れるといいんだけど…。