ちなみに、避難小屋は割合と確りしていて快適。
 他の小屋は、台風で結構壊れているとこのこと。

 

 さて、翌朝起きてみると、空には星とは全く別の光が…。
 一閃、また、一閃。音もなく暗い空を走る雷光。
 朝っぱらから雷かよ…。

 危険かとは思ったが、投石平までは雷に打たれることもないので、
 花ノ江河まで行って様子を見ることにした。
 (なお、観光センターの人の話では、雷に打たれるとしたら、
 くりお岳あたりから頂上までとのこと。しかし、森林限界を抜けたら要用心)

 さて、ライトを頼りに暗い森の中をノロノロと出発。
 時折空を見上げる…雷はまだいるのか。

 花ノ江河着。
 濃霧の中、ここで荷物を降ろし空を眺める。
 10分、20分、30分…。
 やがて、霧が薄紅に染まりだした。
 空から厚い雲を透かして、花ノ江河に朝陽が注いできた。

 雷は一向に現われなかったので、
 花ノ江河を出立。

 投石平まで、川のような道と木道を渡り歩き、
 いよいよ稜線へ…。

 ところが、稜線は突風に吹かれ、
 やはり進むのが躊躇われた。

 石室付近で再び熟考―。
 まぁ、行ってみるか…。

 しかし、この先はそれほどのアップダウンもなく、
 強風には困らされたものの、体力的に楽な分気軽に進める。
 と言うか、この山、 淀川登山口から入った場合、
 標高差はたったの700mちょっと。
 だらだらと緩い登りが続き、
 最後に殆ど平坦になっちゃうような感じである。
 そして、最後にちょいと登って、山頂。

 

 突風ばかりで何も見えず。